8月25日、あるTwitterユーザーが「(カタカナ語が)わかんないよ!!」という投稿をして話題となりました。
お約束でも触れていますが、「クラスター」や「オーバーシュート」「ロックダウン」など難しいカタカナ語を使わず、やさしい日本語を使おうというのが鈴木将仁のポリシーです。
それでも、わからない言葉をわからないまま放っておくのもなんなので、今回は上のツイートにもある「レジュメ」と、それによく似た言葉「アジェンダ」の2語について確認したいと思います。
「アジェンダ」とは議題、議事日程、行動計画のこと
会議などに出席した際に、司会の人が「いまお手元に配られたのが本日のアジェンダです」などと言っているのを聞いたことがあります。同じようなシチュエーションで「レジュメです」という言葉もよく聞きます。
では「アジェンダ」と「レジュメ」の違いは何でしょうか?
辞書の説明は以下のとおりです。
アジェンダ【agenda】
『大辞林』
① 実施すべき計画。行動計画。特に、国際的な取り組みについての行動計画。
② 議事日程。議題。
レジュメ【フランス résumé】〔要約の意。レジメとも〕
① 論文の内容などを簡潔にまとめたもの。
② 講義やゼミナールで、発表者が参加者に配布する、発表内容を簡潔に記したもの。
シチュエーションとしては、会議などみんなで意見を出し合って話すときに配られるのが「アジェンダ」。講演会など一方的に視聴するときに配られるのが「レジュメ」といったところでしょうか。
またこれとは別に、履歴書や職務経歴書を「レジュメ」と呼ぶこともあります。
例えば以下のような文書があったとき、見ただけではこれが「アジェンダ」なのか「レジュメ」なのかはわかりません。
テーマ:売れる書籍に必要なもの
1.おもしろいコンテンツ
2.質の高い編集作業
3.出版後の販促活動
この場合、1〜3の具体的な内容はまだ決まっていない(これからみんなで考える)のが「アジェンダ」で、講演者がすでに1〜3の具体的な内容を用意してしている(これから披露する)のが「レジュメ」ということです。