[「しずおか防犯パトロール」の参加者を募集しています]でも紹介しました、ご当地キャラ「今川さん」のイラストが採用されている「しずおか防犯パトロール」。その参加登録者防犯研修会が8月23日に開催されましたので、鈴木将仁も参加してきました。
子どもを対象とした声かけ事案が増えている
近年、全国的に子どもが被害にあう痛ましい犯罪が数多く発生しています。静岡市でも子どもに対する不審者からの「声かけ」や「つきまとい」は後を絶たず、その事案発生状況は年々増加傾向にあります。

- 【声かけ】不審者が声をかけて誘ったり、話しかけてくるなどの行為
- 【つきまとい】背後からつけてきたり、追いかけてくるなどの行為
- 【わいせつ行為】露出や痴漢などの行為
- 【写真撮影】カメラや携帯電話などで写真を撮る行為
- 【脅迫・暴行】脅す、いきなり殴りつける、物を投げつけるなどの行為
この中でも特に発生件数が多く、しかも年々増えているのが「声かけ事案」です。こういった事案に効果的なのが “地域の目” であり、その具体的な活動が「しずおか防犯パトロール」というわけです。
ちなみに、県警の講師が教えてくれましたが、犯罪者が嫌がるものが4つあるそうです。ひとつは「音」で、次に「光」、「時間」、そして「人の目」だそうです。「時間」というのは「手間」と置き換えてもいいかもしれませんが、例えば窓を開けるのに5分以上かかるようだと空き巣は侵入をあきらめるそうです。
良い「声かけ」で、悪い「声かけ」を抑止する
犯罪者が嫌がるこの「人の目」を光らせて、「見ているぞ!」とアピールすることが大切で、さらには、あいさつや声かけをすることで防犯効果が高まるといいます。
ここでいう声かけは良い意味での「声かけ」であり、先ほどの声かけ事案(悪い声かけ)とは違います。むしろ、悪い声かけを抑止するための良い声かけです。難しく考える必要はなく、登下校中の子どもに対して「こんにちは!」と声をかけることが犯罪の抑止につながるのです。
ところが、知らない大人からいきなり声をかけられたら、善意であったとしても、それこそ不審者による声かけ事案と疑われてしまう恐れがあります。そこで、効果を発揮するのが『腕章』です。
この腕章を付けていることで、子どもに不安を与えることなく、不審者の行動を抑止することができるというわけです。
犯人を捕まえることが目的ではない
これは注意点として挙げられたことですが、「しずおか防犯パトロール」の市民ボランティアは無理して犯人を捕まえようとしてはいけません。
皆さんの活動は、犯人を捕まえることが目的ではありません。まずは、自分の安全を確保したうえで事件事故を目撃した場合や犯人等を発見した場合には、通報をお願いします。
防犯研修会資料より抜粋
安全第一で活動していただき、夜間に活動する場合は、反射材を身につけるなど、安全確保にも気を付けましょう。
くれぐれも事故のないように無理なく活動してください。
市民ひとりひとりが散歩やランニング中に「ながら見守り」できるというのが「しずおか防犯パトロール」の考え方なので、鈴木も無理のない範囲で目を光らせていきたいと思います!