外国人生徒に古典を教える難しさ

国語教科書「平家物語」 ブログ

鈴木将仁まさひとは週に2回、市内の中学校に通う外国人生徒に日本語指導をしています。そこで特に難しいと思うのが、国語の古典です。

古語も、その現代語訳も難しい

いま鈴木は中学2年生と3年生を担当しているのですが、10月・11月になって2年生も国語で古典を学びはじめました。

例えば『平家物語』。皆さんも中学生のときにその冒頭部分を暗唱したと思います。

祇園ぎおん精舎しょうじゃかねこえ
諸行しょぎょう無常むじょうひびきあり
沙羅しゃら双樹そうじゅはないろ
盛者じょうしゃ必衰ひっすいことわりをあらはす
おごれるひとひさしからず
ただはるゆめのごとし
たけきものもつひにはほろびぬ
ひとへにかぜまえちりおな

まず出だしから難しいですね。「祇園精舎」とは何でしょう?

教科書には「祇園精舎 = 昔、インドの須達しゅだつ長者が、釈迦のために建立した寺院」と解説があります。

ですが、この解説も外国人生徒にはちょっと難しいですね。仏教に関わりがない生徒からすると「釈迦」ですら知らないこともあります。

そして教科書に書いてある現代語訳も「祇園精舎の鐘の響きは、万物流転の常ならぬ世のさまを伝え……」と、これまた難解です。

しかし基本的には日本の中学生向けの教科書ですから文句を言ってもしかたありません。一文ずつていねいに読み解きながら暗唱できるように、何回も何回も音読します。

ただ、読むだけでもやっぱり難しい。「沙羅双樹」なんて日本人だって「しゃらそうじゅ」なのか「さらしょうじゅ」なのか混乱する人も多いのではないでしょうか(笑)。

そんなこんなで、ほかの生徒よりは時間がかかってしまいますが、生徒がくじけないように後ろから支えるのが今の鈴木の役割です。

タイトルとURLをコピーしました