今日は仕事で井川へ行ってきました。井川ダムがある井川です。この井川も、鈴木が暮らしている同じ静岡市の葵区ですが、葵区役所から井川ダムまで約55km(クルマで約1時間30分)。「これで同じ葵区?」と思わずにはいられません。そこで今回は、あらためて井川の簡単な紹介をしたいと思います。
井川の位置は静岡市の真ん中!?
井川というと(井川の方には失礼ですが)山道をずっとずっと北へ進んだ静岡市の北端地域と思われるかもしれません。ところが、井川ダムの位置は下の地図でわかるとおり、実は静岡市の真ん中あたりなのです。

ちなみに本当の北端あたりでは今、リニア新幹線のトンネル工事が計画されています。いろいろと問題となっていますので、皆さんもご存じでしょう。

上の写真は井川ダムの近くにある大井川鐵道井川線・井川駅で記念撮影をした鈴木。後ろに写っている赤い列車は日本で唯一のアプト式列車です。
アプト式とは、カール・ロマン・アプトさんが発明した、急勾配を上るための鉄道システム(ラック式鉄道)の一種です。ラック式鉄道は1869年頃からスイス・アメリカで実用されはじめ、世界に広まり、今ではスイスの観光鉄道が世界的にも有名です。現在日本でこのアプト式列車に乗ることができるのは、大井川鐵道の南アルプスあぷとラインだけです。アプト式機関車には「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いていて、線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて坂道を上り下りします。
大井川鐵道ウェブサイトより引用
井川の力持ち「てしゃまんく」
もうひとつ、皆さんにぜひ知ってもらいたい井川の名物(男)が「てしゃまんく」です。『マンがたり SHIZUOKA』でも少しだけ触れましたが、静岡市の浅間神社の石鳥居を作ったといわれる民話の英雄です。

この「てしゃまんく」、実在した人物かどうかは定かではありません。ですが井川のとなり、葵区田代には、浅間神社の石鳥居を持ち上げる「てしゃまんく」の像とともに、なんとお墓も存在します。
井川は静岡市の魅力あるスポットのひとつですので、機会がありましたらぜひ訪れてみてください。