「降雨量」「降水量」という言葉の意味と目安

どしゃ降りの雨 ブログ

大型で非常に強い台風10号が、九州のほぼ全域を暴風域に巻き込みながら北上しています。ニュースでは非常に強い風と雨についての情報が提供されていますが、その中でよく使われるのが「降水量」や「降雨量」、もしくは「雨量」という言葉。

「〜ミリ」という形式で表現されますが、「50ミリの非常に強い雨」といったり、「600ミリの記録的な大雨」といったり、いったい何ミリからが強い雨なのか感覚的によくわかりません。そこで今回はこの「降雨量」「降水量」について、その言葉の意味と目安を確認してみたいと思います。

基本は「1時間」に降る雨の量

まず、「降雨量」と「降水量」という言葉の違いについてですが、「降雨量」は文字どおり降る雨の量のことを指します。これに対して「降水量」の方には、雨以外にも雪やあられなども含まれるそうです。

今回は雪などについては触れませんので、「降雨量」と「降水量」はほぼ同義だと思って読み進めてください。

天気予報サンプル
Yahoo! 天気アプリより引用

さて、その「降水(雨)量」ですが、特に注意書きがなければ「1時間に降る雨の量(=1時間雨量)」を表します。上の画像の「6mm」とか「7mm」といった数値が「降水量」ですが、これは雨の降る中にバケツを置いて、1時間でどれくらいの深さになるのかを理論的に表した値となります。

目安としては、1時間に降る雨の量が「3mm」を超えると傘が必要となり、「5mm」になるとさまざまな屋外行事が中止となります。「10mm」を超えると地面からの跳ね返りで足元がぬれるようになり、さらに「20mm」を超えると傘をさしていてもぬれてしまいます。「バケツをひっくり返したような雨」とよく言われますが、それは「30〜50mm」。そして「50mm」を超えると傘はまったく役に立たなくなります。

気象庁「雨の強さと降り方」
気象庁ウェブサイトより引用

ニュースでは「3時間」や「24時間」の雨量もよく使われる

1時間の雨量で情報を統一してくれれば、だいたい上の表で目安がわかるのですが、ニュースを見ていると1時間だけでなく、3時間や24時間、場合によっては72時間の雨量も登場するので、これがややこしさを招く原因となります。

鹿児島県十島村中之島では1時間に99.0ミリの猛烈な雨を観測。3時間雨量は189.0ミリに達し、6月の1位の値となりました。

tenki.jp より引用

7日(月)午前6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、関東地方北部で80ミリ、関東地方南部で100ミリ、甲信地方で80ミリとなっています。

tenki.jp より引用

27日朝、福岡県久留米市や佐賀県伊万里市で1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測しました。長崎県佐世保市では、10時までの72時間降水量は400ミリを超え、観測史上1位になりました。

tenki.jp より引用

例えば、上の引用の3つ目では「72時間降水量は400ミリを超え」とあります。これを単純に72で割ると、1時間あたり「5〜6mm」となります。これは先ほどの1時間雨量の目安からいうと、屋外行事が中止となる程度で、「観測史上1位」というイメージとはちょっと違います。

もちろん、1時間だけ10mmの雨が降るのと、5mmの雨が72時間ずっと降り続けるのとでは、深刻さがまったく違うわけなので単純に割り算をして比較することはできません。

ですから、難しいことですが、ニュースを受け取る私たちが1時間、3時間、24時間、72時間などそれぞれの雨量に対する感覚を養う必要があるのかもしれませんね。

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