静岡県の民話をマンガで紹介『マンがたり SHIZUOKA』

『マンがたり SHIZUOKA』の画像 ブログ

今回は、鈴木将仁まさひとが2012年3月に企画・編集したマンガ冊子『マンがたり SHIZUOKA』について紹介します。発行元は静岡県 文化・観光部 文化政策課です。紙版の冊子が県内の各図書館で閲覧できるほか、電子ブック版もこちらから無料で入手できます。

地元で頑張る若手クリエイターに作品発表の場を与えたい!

この『マンがたり SHIZUOKA』の企画を立てたのは、知り合いの出版社の社長から「マンガ冊子を制作するためにわざわざ関東のマンガ家に依頼した」と聞いたことがきっかけです。その社長は「静岡にはマンガが描ける人がいないので、しかたなく東京のプロダクションに相談した」と言いました。それを聞いて鈴木は「そんなバカなことはない! 静岡にだってマンガが描ける、描きたいという人がたくさんいるはずだ」と思いました。ただ、マンガを描く仕事が静岡にないのがいけないのです。

『マンがたり SHIZUOKA』の掲載マンガ抜粋

そこで、静岡にゆかりある若手のクリエイターや専門学校の学生を集めてマンガ冊子を作る企画を立てました。題材は静岡に伝わる民話です。若手クリエイターの中には「絵は描けるけど、ストーリーを作るのは苦手」という人も少なくありません。その点、民話であればすでに完成されたストーリーがあるので、マンガ制作のハードルはグッと下がります。そうして作った企画書を静岡県庁に持って行って、「これでマンガ冊子を作らせてください!」と頼みました。

実際にある史跡や民話スポットをマンガとともに巡る

もうひとつ、この『マンがたり SHIZUOKA』の特徴は、マンガで読んだ民話の舞台を実際に訪れることができるということ。つまり、観光促進です。このマンガ冊子の企画には、若者の仕事の機会を広げる産業的な側面と、地元に古くから伝わる民話を紹介するという文化的な側面、そして実際に各地の史跡などを巡ってもらうという観光的な側面が盛り込まれているわけです。

『マンがたり SHIZUOKA』の観光ガイドページの抜粋

例えば何の変哲もないように見える神社の鳥居。ただそれだけではだれも興味を示しませんが、実はそこに面白い逸話があると知れば──実際に訪れたときの楽しみが増えるというものです。鈴木はときどき『物語で街を面白く』というテーマで講演を行いますが、あらゆるものに物語があったら、街はもっと面白くなると思います。例えば建物がハードだとしたら、物語はそのソフトです。

まちづくりを考えていくときも、そのソフト面にもっともっと重点をおきたいものです。

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