トークセッション『駿府城公園エリアから静岡市の未来を考える』を観覧

静岡市民文化会館と鈴木まさひと ブログ

先日、お知らせした『駿府城公園エリアから静岡市の未来を考える』というトークセッションを観覧してきました。こちらは静岡市が企画したイベントで、静岡市民文化会館の再整備計画についてや、歴史文化施設建設・展示工事について報告がありました。

静岡市民文化会館の再整備経過報告

こちらは駿府城公園の北東に位置する市民文化会館の再整備についての経過報告。前回のこのブログの紹介では再整備方針・基本計画等策定業務受託者である伊東正示氏が登壇すると書きましたが、当日はリモートによる出演でした(同様に歴史文化施設の設計者である妹島和世、西沢立衛両氏もリモート参加でした)。

現在の市民文化会館は1978年に完成したもので、40年以上昔の建物になります。そのため、老朽化や近年の利用ニーズとの不一致、耐震性の不足、バリアフリー対策の不足などいくつもの問題を抱えています。

そこで「より使いやすく、創造活動に寄与する劇場」として再整備が計画されたということです。特にロビーなどホール以外の周辺スペースを『まちは劇場』という市が推進する合い言葉に沿った形で有効活用できるようにする予定です。

駿府城跡天守台の発掘調査報告と野外展示

4年ほど前より、駿府城公園内ではかつて駿府城の天守が建っていたとされる場所の発掘調査が行われてきました。これは、この場所が今後どう活用できるのか調べるための調査でしたが、4年の間にいくつかの成果があったので、それらが報告されました。

例えば家康の大御所時代の天守台が確認できたこと。同じく家康の40代ごろの古い天守台と小天守台が発見されたこと。大量の金箔瓦の出土。今川氏時代の陶磁器や茶臼など遺物が発見できたこと、などです。

市では今後、これら発掘の成果をフィールドミュージアム(野外展示)として、公園を利用する人々が自由に(天守台跡などを)観覧できる施設にしたいそうです。

歴史文化施設の建設・展示工事設計完了報告

歴史文化施設というのは、旧青葉小学校跡地に建設が予定されている歴史をテーマにした博物館のような施設です。こちらは4階建ての建物が予定されていますが、こちらも地面を掘ったら昔の遺構が出てきてしまったということで、それらを盛り込んだ展示が計画されています。

例えば1階はその遺構を自由に観覧できる無料の歴史体感スペース、そこからスロープで2階に上がると歴史展示スペースさらには展望スペースなどが計画されているそうです。

展示の内容は徳川や今川、東海道など、今川時代以降の静岡の歴史を紹介したものがメインになります。静岡藩の人物や茶業の発展など、近現代の展示もあるそうです。

造った建物がまちの人に受け入れられるか?

今回のトークセッションで大きなテーマとなっていたのが、市が推進する “まちは劇場” という考え方。つまり、旧来のような「ハコモノを建てて、そこに人を集めよう」という考えではなく、それぞれの施設が「まち歩きの延長」として存在し、まちを歩く人々が自然に、自由に施設に入っていける環境を目指そうというものです。

鈴木も静岡県の民話をマンガで紹介『マンがたり SHIZUOKA』で書きましたが、ハードだけでなくソフト面、特に物語性に重点をおくものを考えているということなので、今後の静岡市のまちづくりに期待したいと思います。

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